はこびなでしこ想いを載せて、こころで運ぶ。

interview♯06

中学生のときから憧れの運転手に
大きなハンドルを握る姿が格好良い

  • 幡垣 幸子 さん
  • シモハナ物流株式会社
  • ドライバー歴1年

どうして運輸業界を選んだの?

 中学2年生の職場体験で大型トラックに乗せてもらい、運転手が憧れの職業になりました。大きな車体が、狭い道でもスイスイと曲がって行く様子やハンドルの大きさなど、素直に格好良いと思いました。 実は、トラック運転手になることを父から反対されました。でも、あの大きなハンドルを握りたい一心で説得。母もトラック運転手になりたかった時期があり、後押ししてくれました。今の会社から内定をもらい、高校在学中に数カ月かけて準中型自動車免許を取得。研修を経て、晴れて女性運転手になりました。母の昔の夢を私が代わりにかなえた格好になり、少しは親孝行になったのかもしれません。 将来は結婚して子育てしながら働きたいと思います。年末年始などには荷物が多く動き、長く休みを取れませんが、子育て中の人はシフトなどが考慮されます。荷物が重くて多いときは本当に大変ですが、物流はみんなの生活を支える、やりがいのある仕事です。多くの女性に興味を持っていただきたいですね。

女性が働きやすい環境を体験
ドライバー研修や負担軽減で安心

職場体験レポーター・田岡菜見子さん

 女性がトラック運転手になる上で、どんなやりがい、苦労、工夫があるのでしょうか。 運転技術の不安もそうですし、長距離走行中のお手洗いなどのささいなことでも毎日の業務となると大きな問題です。実際の現場を地元企業に体験させていただきました。

レポーター・田岡さんの職場体験の1日

6:50 起床

いつもよりも少し早起き。

7:00 お弁当作り

今日は暑くなりそうなので、ビタミンCの豊富なブロッコリーをたくさん詰めました。ブロッコリーには葉酸やビタミンK、Eもたくさん含まれ、美容のためにも日頃から多く摂取するよう心掛けています。 

7:30 出発

健康のために最寄り駅まで徒歩。

10:15 JRなどで移動~到着

約束の時間より早く着いたので、コンビニで時間つぶし。コンビニに寄ると、つい何か買い食いしてしまいますよね。

11:00 職場体験先で打ち合わせ

女性ドライバーの幡垣さんや職員さんにあいさつ。さわやかな方たちばかりで、1日が楽しくなりそう。

11:30 幡垣さんのトラックに同乗体験

本当はトラックを運転してみたかったけれど、そこは免許などの事情で助手席に同乗することに。最新のトラックは車両のふらつきや追突の予防、事故の被害軽減、バック駐車サポートなどが付いているタイプもあり、充実した安全機能に驚きました。 運転手の幡垣さんは高校卒業後すぐにこの会社に就職し、ハンドルを握って2年目。一般のドライバーからすると運転経験は浅い。運転は大丈夫かな、と心配したのも最初だけでした。さすがプロ。安全で丁寧な走行で、助手席の私は何も気にせず、おしゃべりに熱中できました。 幡垣さんは、小型トラックなどが運転できる「準中型自動車免許」を取得しているそうです。コンビニや外食店舗への配送で多く使われるトラックで、普通自動車免許と同じように18歳以上であれば、すぐに取れるそうですよ。彼女も高校3年生のときに内定をもらい、在学中に取得。多くの人がイメージする大きなトラックではなく、運送業が未経験の人でも運転しやすそう。女性にとって重要なお手洗いの問題は、配送ルートの途中にある商業施設のきれいなトイレを借りているそうです。また、物流センターの事務所のトイレは消音装置が付いていました。女性にとってはうれしいですね。

12:30 昼食

道中、尾道市の千光寺公園に寄り、昼食。2人で手作り弁当を食べました。会社がその運転手さんに合った配送ルートを組んでくれるそうで、息抜きとして、こうした景色の良い場所でお弁当を食べるのも良いな、と思います。

13:30 物流センターへ移動

だいぶん親しくなり、物流センターまでの帰りの道中はいろいろな話をしました。幡垣さんは最初、トラック運転手になることを父親に反対されたけれど、中学2年生のときの職場体験で乗せてもらった大きなトラックへの憧れを捨てきれず、説得したそうです。準中型自動車免許の取得費用は会社が出してくれて負担はなかったけれど、マニュアルの坂道発進の教習に苦労。1年目は大変だったけれど、工夫しながら楽しくやってこられたそうです。普段トラックを運転しているので、実家の車を運転する方が緊張するのだとか。休みの日は、映画やドライブを楽しむそうです。やっぱり運転が好きなのですね。

14:00 荷物の積み降ろし体験

トラックドライバーの仕事は運転だけではありません。荷物の積み降ろしも体験させていただきました。荷物はオリコン(折りたたみコンテナ)と呼ばれるパレットに詰められ、配送先ごとに仕分けしてあります。最初の方に届ける荷物は荷台の手前に、最後の方に届ける荷物は奥に置く。一つ一つ形の違う荷物を積む位置次第で、業務の効率が変わってくると教わりました。なんか、パズルゲームみたいで楽しい。 また、オリコンを重くしないために、ぎゅうぎゅう詰めにしないよう工夫しているのだとか。中には重たい物もありますが、現場ではリフト車などを活用し、体への負担を軽減していました。

15:00 職場体験終了

無事、本日の職場体験が終わりました。協力してくださった幡垣さん、会社の皆さん、ありがとうございました。 隣で幡垣さんがトラックのハンドルを華麗にさばく姿を見て、女性が運転に不安を持つ必要はないと思いました。また、この仕事は子育て中の人の場合、子どもの送り迎えの時間帯を外した配送ルートの設定などで、柔軟に対応できそう。 今回お邪魔した会社では、女性運転手の負担を軽減するために仕分け作業員がオリコンに商品を詰めすぎない、また、溶けやすいアイスの積み降ろしを先輩社員が手伝うなど、助け合いの意識が浸透しているようでした。決して楽な仕事ではないと思いますが、選択肢の一つとして、十分に魅力的だと実感した1日でした。


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