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どうなの? 女性ドライバー

ドライバーの仕事というと、どのようなイメージがあるでしょうか。
男性がほとんど、力仕事が大変、勤務時間が不安定など、女性が働きづらい印象を持っているかもしれません。
しかし現在、ドライバーの働く環境は変わりつつあります。
重い荷物をすべて人の力で運ぶことは少なくなり、機械を活用した合理的な方法も取り入れられています。
労働環境も柔軟になり、育児を行う女性は子どもの成長に合わせて勤務時間を選ぶことができる
社内保育所を設置している企業もあるなど、育児を支援する環境も整えられています。
そして初めての方でも、研修や訓練、資格取得支援など、働きたい方をサポートする仕組みがあり、
働き方や実績によって誰もが正当な評価を得ることができます。
もちろん環境の整備はまだ途中で、十分でない所もありますが、女性の働き方に対する社会の意識は大きく変わりました。
女性ならではの働き方や視点を生かした新たな仕事の選択肢として、ドライバーという働き方を考えてみませんか?

今回取材した企業の担当者や代表の方にもコメントを頂きました。

株式会社ロジコム・アイ 
取締役部長|小林 雄さん

 当社では以前から女性を受け入れるための風土はありました。女性の立場を配慮して、女性が勤務しやすい乗務条件の仕事を女性ドライバーに優先し、男女別のトイレや鍵付きのロッカーを整備するなど、働きやすい環境づくりを進めています。面接時にも、ロールモデルとなる女性社員を面接官に交えるなど、女性が質問しやすい雰囲気を醸成し、キャリアの理解を深めていただけるよう心掛けています。
 現在働いている女性ドライバーは、無事故無違反でお客さまからの評判も良く、これからの女性ドライバーの活躍に大きな期待を抱いています。

株式会社高宮運送 
代表取締役|高宮 徳和さん

 安全で働きやすい環境をつくるため、車輌については「自動ブレーキ」や「車線逸脱警報装置」の導入、「全車オートマ化」などを行い、力仕事となる手積み・手降ろしの業務はなるべく発生しないよう、受注の仕方や業務の流れを調整しています。また育児の支援として社内に企業主導型保育園を開設し、それぞれの状況に合わせた勤務条件で働いていただいています。やる気のある方に対しては、マネジメント職に就けるよう専門資格取得のサポートを用意し、多様なキャリアデザインに配慮しています。
 真面目に仕事をがんばる女性社員の姿に、男性従業員も良い刺激を受けています。

双葉運輸株式会社 
常務取締役|角井 秀規さん

 本社を建てた時に女性力の活用のため、女性用のお風呂や女性専用ロッカーを設置するとともに、最近では企業主導型保育園を用意するなど、女性支援を積極的に行ってきました。適材適所で働くことが重要だと考えているため、短時間の勤務形態や家庭の事情に合わせた勤務とともにWワークを認めており、もし希望があれば夜間の業務も可能にしています。
 女性ドライバーは、お客さまからの評判もとても良く、社内にも明るい雰囲気が生まれました。「ドライバーコンテスト」で、女性ドライバーが毎回優秀な成績を収めることで、社内に向けた発奮材料にもなるなど、仕事にとどまらない良い影響があります。

株式会社脇地運送 
代表取締役|金子 武司さん

 当社では小さいサイズの車やAT車を用意し、女性の働く環境に配慮しています。入社後に同乗研修を実施し、仕事の不安解消に努めるだけでなく、女性社員のニーズを拾うことで女性専用トイレの整備、社内の分煙化など職場の改善も行っています。勤務形態に関しては、配送ルートの調整により、ライフスタイルや子育てに合わせた働き方が可能です。
 私たちは女性ドライバーはプロの一員だと考えており、「女の子」扱いするのではなく、同僚とは仲間として助け合い、お客さまとは自立したプロとしての関係を築いています。女性社員の生き生きとした多様な働き方は、男性社員に対しても、働き方を考えるヒントとなっています。

シモハナ物流株式会社 
専務取締役|占部昌嗣さん

 物流業界で女性運転手はまだ少ないのですが、当社は積極的に採用を進め、他社に比べると多くの女性が活躍していると思います。現在、当社の女性運転手は高卒から育てた人たちが中心です。今の新入社員にとっては女性運転手の先輩が増え、アドバイスやサポートを受けやすい環境ができてきました。
免許の取得補助、教習用コース貸し切りでの研修など、未経験者でも安心できる体制を整備しています。女性は運転に熟練しても慢心せず、丁寧に安全運転してくれる人が多いです。整理整頓や清潔感、明るさなど、周囲に良い影響を与えてくれます。各種の制度に加え、身近なことから働きやすい環境整備に取り組んでいます。社内での困りごとを本部へ直接伝えられる仕組みがあり、例えば女子トイレの消音装置や、更衣室のドア開閉時に中が見えないようにするカーテンを設置しました。
育休などを活用し、子育てと両立しながらキャリアを積む女性が増えてきました。夫の転勤などで県外へ転居しても、全国に構える物流拠点に異動させることで柔軟に対応しています。現在、当社の全部署のうち12人が女性管理職で、運転手から管理職へのキャリアアップ制度もあります。
業界全体が人手不足にある中、生産性の向上とともに女性登用の積極化が重要です。国土交通省が「トラ(トラック)ガール」に加え、「ホワイト物流」推進運動(効率化や女性・シニアの働きやすい環境整備)を始めたように、業界全体でこうした環境を整えることが、女性進出の促進につながるでしょう。



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